TSUNA-GARU-TOCHIGI

食べる・見る・買う…何気ない営みの中にも、実は栃木の良さがいっぱい。生産者、農作物など普段は裏方であるもう一人のヒーローを紐解くことで「人」の繋がりが見えてくる。

2020年12月

田口いちごファーム 田口 友章さん


その味わいに誰もが驚く概念を覆すスカイベリー

 月に新たに建てた選果場を兼ねた直売所をオープンしたばかりの「田口いちごファーム」。代表を務める友章さんは、建築関係の仕事からイチゴ農家に転身して10年となる。先代の父親からノウハウを学びながら、自身も「とちぎ農業未来塾」でイチゴづくりや、経営など農業の基本を学んだそう。現在は52 aの畑で、とちおとめ・スカイベリー・とちあいか・ミルキーベリーを栽培している。特に、スカイベリーについては、7年前の品種開発の段階から参加し、栽培方法の確立に貢献してきた。
 友章さんが作るスカイベリーは別格とさえ言われ、他県からわざわざ買い求めに来るリピーターも大勢いるという超一級品だ。高品質のイチゴを作り上げる秘密は「土」にあるという。「品種それぞれに合った土づくりにこだわり、有機肥料を使って栽培しています。水はけの良い畑であることも、味に締りがあるおいしいいちごを作るためには大切ですね」。こうしたイチゴづくりの確かな技術が認められ、田口さんは県知事から“農業マイスター”に認定されており、研修生を預かり農業指導を行っている。「毎年気候が違いますから、育て方も違ってきます。同業のグループで情報交換を行い、良いと聞けば取り入れたりしています」。認められて尚、試行錯誤を繰り返しさらなる上を目指す田口さん、試食させていただいたイチゴの豊かな味わいに、イチゴつくりへの情熱が感じられた。
 イチゴ王国とちぎの飲食店では、この季節さまざまなイチゴスイーツがメニューを彩る。宇都宮市にある「カフェアンフィル」では、人気の『季節のフルーツタルト』の主役がイチゴに。パティシエの技でさらにおいしくなったイチゴの味わいを存分に楽しみたい。

Information

田口いちごファーム 田口 友章さん

11月23日に新築オープンした選果場兼直売所。イチゴを買い求める客が次々やってくる。大きな実が熟してから収穫される。

café un fil(カフェ アン フィル)

* TSUNA-GU 店

Information

320-0055 宇都宮市下戸祭2-9-1 高木コーポ1-5

電話:
028-678-6436
営業時間:
AM11:30~PM3:00 (L.O./PM2:30)、
PM5:00~PM9:00(L.O./PM8:00)
休:
火曜、第2月曜、年末年始(12/28~1/5)
駐車場:
有り
インスタグラムURL:

https://www.instagram.com/cafe.unfil/

* TSUNA-GU グルメ

季節のフルーツタルト(1ホール3,000円~)

生産農家から直接仕入れるイチゴを使ったタルトは冬季限定。人気のランチセット(1,000円)に300円追加で味わうことができる。誕生日用などにオリジナルタルトの注文も可能。